護身術としてだけなく、健康維持のため、初心者の方に古流武術である形意和真流唐手道(徒手術)を推奨しています。

空手道や総合格闘技をはじめ武道全般が見直され、興味を持つ方が増えている一方、実際に「やってみる」という方は、少なくなっているようです。はじめて運動をする方や武道に関わったことのない方にとって、武道業界は特殊な世界的な印象を持っているのかもしれません。

武学館の会派流派である「形意和真流唐手道(徒手術)」は、そんな初心者に方にとって気軽に始められる武術です。仕事後の時間を使って何か体を動かしたい方、子育てが一段落して何かをやってみたい方など・・・、上からの指導というのではなく、みんなで一緒に楽しみながら、いつの間にか武術の技が身についている・・・それが武学館の稽古場(教室)です。

形意和真流唐手道(徒手術)には、「五攻」(炎槍・水昇・鋼振・地創・岳壊)いう5つの基本的な手技があり(他に「三応」という足技の稽古があります。)、初心者もベテランも一緒に稽古します。最初は戸惑ってうまく体が動かないかもしれませんが、ほとんどの方が一日でついてできるようになります。

「炎槍(えんそう)」源流は形意拳の炮拳。相手の攻撃に対して真っ向からはじき返す技です。足腰と腹筋が鍛えられ、上達するのと同時に正しい姿勢も得られます。

 

 

 

「水昇(すいしょう)」源流は形意拳の鑽拳。相手の攻撃に対し、体をひねって撃ち返す技です。丈夫な体幹と柔軟性を養うことにつながります。最初は、右左と迷うことがありますが、慣れてくると体が軽く感じるようになります。

 

 

「鋼振(こうしん)」源流は形意拳の劈拳。相手の攻撃に対し、腕を振り落として動きを止める技です。大きく腕を振ってお互いに打ち合うので背筋がとても鍛えられ、肩関節が柔軟になります。

 

 

 

「地創(ちそう)」源流は形意拳の横拳。相手の攻撃をすり抜けるようにかわし、後ろへ回り込む技です。よく足を動かし、くるくると回転する稽古なので、バランス感覚が整えられます。

 

 

 

「岳壊(がくかい)」形意拳の崩拳が源流。腰を落として相手の中段から下段を撃つ技です。腰を低くする分一番きつい稽古かもしれません。股関節の柔軟性も鍛えられます。

 

 

 

形意和真流唐手道(徒手術)は、原則として相手の攻撃に対して前に出て跳ね返す技です。簡単に言えば、カウンター攻撃のような理合になっており、こちらから積極的に仕掛ける技ではありません。その点で護身術性が高い武術と言えるかもしれません。