形意和真流唐手道(徒手術)は武学館の会派武術です。武学館の門下生は基礎稽古として形意和真流唐手道の形(技)を学びます。少年部は「八歩打」「八連手」「八趟拳」を原則学び、昇級審査用の規定形となります。昇段のためには、形意和真流五行拳、八勢拳などを学びます。自由形として十二形意拳、双貫拳、八極拳があります。他には、少年部用に演武用形の初歩として「四法」があり、演武会には頻繁に参加しています。
相対動作で「間合い」と「タイミング」を学びます。形意和真流の技を仕手と打手に分かれて二人で稽古します。約束組手ですが、規定形の使い方を知るために大切な稽古です。他には、「五攻」(炎槍、水昇、鋼振、岳壊、地創)という二人で行う簡単な〝打ち込み稽古”もあり、初心者から上級者まで気軽に一緒にできます。相対動作や五攻は一般部を対象に推奨している稽古であり、最近では中学生からでも学べるようになっています。
体力と体幹強化のためにミット打ちをしています。空手道やボクシングなどは主に「拳」を使うことに対して形意和真流の特徴は「掌と手の甲」を主に使います。ミット打ちをしながら、打ち方や受け方を学び、同時に体力と全身の筋力アップも行います。簡単な打ち方から複雑なものまであり、ミットを打つ方も受ける方もお互いに有効な稽古となります。誰でも気軽に行うことができ、しっかりと体を動かせて、気分もすっきりします。
形意和真流の技を使って組手稽古をすることができます。上級者に限らず、希望者は誰でも組手稽古に参加できます。強くなること、勝つことが目的ではなく、原則として形意和真流の技を使えるようになることを重視しています。空手道や現代格闘技とは異なる技を学ぶことができます。武学館内では形意和真流の技を「古流」と呼んでおり、身に着けると老若男女を問わず、誰でも一緒に楽しく稽古することができます。