2020京都昇級昇段京都審査会
令和2年4月4日(土)13:30~17:00上賀茂スタジオに於いて、2020形意和真流唐手道昇級昇段京都審査会が開催されました。今回は、武漢肺炎の感染拡大対策のため、通常とは異なる進行となりました。
午後からの審査会に向けて、朝早くから稽古に来た練習生たち。道場内の過密状態を避けるため、近所の賀茂川河川敷で稽古する小学3・4年生たち。芝生や地面の上では、足場が悪いので、みんな橋の下のコンクリートの上で稽古。とても天気のいい花見日和ですが、今日は審査会に向けての準備が第一のようです。
今日は桜が満開。桜の木の下を通って、道場から審査会場の上賀茂スタジオまで徒歩で移動です。感染予防対策で、ほぼ皆マスク姿。ウィルス感染も心配ですが、審査会に近づいてくると、やっぱり審査のことで緊張してきます。でもやっぱり賀茂川の桜は美しい。
窓を開け、十分な換気をした審査会場には、受審者のみ入室。手をアルコール消毒して入室し、間隔を空けて座ります。2~3審査分の受審者のみ入室し、他は屋外で待機します。
この日は、高校生になった先輩たちに手伝ってもらって、子供たちの監督をしてもらいました。はしゃいでご迷惑をかけないよう、黒帯の先輩たちが、目を光らせます。女子先輩ですが、嘗て各地方大会(組手試合)で何度も優勝していた先輩たちなので、小学生たちは逆らえません。とりあえず、誰も問題なく審査に臨むことができたので、先輩たちに感謝です。
今回は、昇段審査の受審者が2名。昇段審査は、筆記審査があるので後輩たちを背に鉛筆を走らせます。やはりマスク着用で臨み、アルコール消毒も欠かせません。答案用紙ができあがれば、また屋外で待機です。昇段審査の実技審査は、一番最後です。
形意和真流唐手道の審査は、規定形の演武による実技審査です。昇段審査には筆記審査が加わりますが、原則演武内容とチェックされます。また、審査会開催ごとに20歳以上の有段者数名による審査委員会が設置され、形意和真流本家とは独立した組織となります。級ごと段ごとに求められる技術レベルがあり、稽古不足の受審者は合格できない場合もあります。
桜が満開の京都賀茂川を横目に開催した形意和真流唐手道昇級昇段京都審査会も無事終了し、今回は新しく2名の初段合格者が出て、有段者の仲間入りです。昇級審査では、希望通りの結果とならなかった受審者もいましたが、次は良い結果となることを信じています。稽古を重ね、人として成長することで自然と望む結果が得られると思います。形意和真流唐手道の技は、今後たくさんの人々に正しく伝えてもらいたいという審査会を構成する有段者たちは、一生懸命に稽古する門下生を応援しています。